近年、お客様の関心は量的な洗浄効率ばかりでなく水はけや、どれだけクリーンになるか、データ管理はできるかなど他の面にも向いてきました。
最初は製薬業界からのお客様の特殊な要求にお応えするために、IWTはリボフラビン試験を用いてセルフ・クリーニング・サイクルのテストをしました。

リボフラビンはビタミンB2あるいはビタミンGとして知られていますが、ヒトの健康の維持に重要な役割を持つ水に溶けやすい微量栄養素です。他のビタミンB群と同じように、脂肪、炭水化物およびタンパク質の代謝を助けることによってエネルギー産生をサポートします。ビタミンB2も赤血球形成、ならびに呼吸、抗体産生、ヒトの成長および生殖に必要です。


リボフラビンは紫外線と水の存在下で黄色ライムグリーン蛍光を発します。そしてステンレススチールの表面から取り除くことが困難です。このため洗浄液が完全に行き渡っているかをチェックし、スプレーボールあるいはスプレージェットですすいだ器具の中および洗浄機の中においてすすぎが不完全なエリアの正確な位値を知るのに用いることができる理想的な物質です。このテストは負荷がよく行き渡っていることを示すのに用いるBrownテストと同じように、お客様が洗浄チャンバー内のクリーン度を眼で確認し評価するのに役立ちます。
テスト手順は次のように行われます。リボフラビン水溶液の調製;この溶液をテストするあらゆる表面に噴霧する;あらゆる表面がリボフラビン溶液で効果的にカバーされていることを紫外線ランプでチェックする;洗浄サイクルを始める;洗浄機を開け紫外線ランプで材料を検査する;リボフラビン液が残っている場所を特定する(目視検査)。
この手順を行った後に、私たちの目的は、ラックワッシャーの上で、標準的なセルフ・クリーニング・サイクルがリボフラビンテストに合格するかどうか、あるいは特殊なセルフ・クリーニング・サイクルを開発しなければならないかどうかをチェックすることでした。
最初は、標準的なセルフ・クリーニング・サイクルの性能を評価するためにラックワッシャーの上で多くのテストを行いました。IWTのテクニシャンは7リットルのリボフラビン溶液@ 0.02%をラックワッシャー・チャンバーに噴霧し標準的なセルフ・クリーニング・サイクルを行いました。
結果は次の通りでした。



・ラックワッシャー、チャンバーの壁や床にリボフラビンの痕跡はありませんでした。
・トップ・コーナーのランプの近く(Picture1)、H2O2と清浄蒸気注入ノズルの近くにリボフラビンの痕跡が見られました。

これらの結果を基に、私たちのR&D部門はカスタマイズされたセルフ・クリーニング・サイクルを開発しテストしました。カスタマイズされたセルフ・クリーニング・サイクルは;洗浄タンクを空にする>新鮮な水で洗浄タンクを再充填する>再循環させずにチャンバーをこの新鮮な水で洗浄する>チャンバーをリンスタンクからの新鮮な水ですすぐ。
ラックワッシャー・チャンバーのデザイン(丸いコーナー、隙間がない)、高水圧(各ノズルで3バール)、チャンバーの壁に沿って取り付けられたステンレススチール製の振動円形アーム(10ユニット)、多くのノズル(140個の洗浄ノズルと80個のリンスノズル)および2本のトップアームの両端にある4個の傾斜ノズルの位値によってこのラックワッシャーは見事にタフなリボフラビンテストに合格したのです。

Alessandra Fervorini - IWT


ラックワッシャーの製品に関する説明はこちらから